古事;由来

-大町流鏑馬太鼓(おおまちやぶさめだいこ)-

 「大町流鏑馬太鼓」の名称は、毎年7月に若一王子神社例大祭で行われる流鏑馬の神事に由来します。
  この流鏑馬は、承久3年に後鳥羽上皇が北条義時追討の命を出した折、警護を仰せつかった仁科盛遠が出陣に際して神前に流鏑馬を奉納し武運を祈ったことに始まると伝えられ、その後も五穀豊穣と武運興隆を祈願して続けられてきました。
  鎌倉時代より伝承され今もなお流鏑馬の神事が行われているのは、当社のほか京都の賀茂神社、鎌倉の鶴岡八幡宮の三社で、中でも大町の子供流鏑馬は他に類を見ない全国的にも稀な伝統行事です。
  当時神社の神前に近郷の武士を集めるため、大太鼓を打ち鳴らして伝達したという歴史的背景に基づき、昭和49年に創設されました。

-これまでの公演回数は1000回以上-

 創設当初より神社での奉納演奏や商店街のにぎやかしを中心に活動を展開し、以来30年以上にわたって保存曲の演奏を続け、これまでの延べ演奏回数は1000回を越えました。
 大町温泉郷を始め、大町やまびこ祭り、大町雪祭りなど市内各地でのイベント出演はもとより、オーストリア、アメリカなど海外でも伝統文化交流として活動の幅を広げ、現在も年間数十回の演奏活動を行っています。

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写真:例大祭の様子

 

歴史

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昭和49年 大町流鏑馬太鼓創設
昭和50年 披露発表会(市民会館)
      大町流鏑馬太鼓保存会設立
昭和51年 冬季オリンピック「日本文化とスキーの夕べ」(インスブルック)
      帰国報告演奏会(市民会館)
      創設3周年記念総会
昭和53年 ディズニーランド日本祭(アメリカ)
昭和54年 創設5周年記念式典
昭和55年 保存会に「こだま会」(子供演奏の会)誕生
昭和58年 大町やまびこまつり曲製作「雷神とまつり」
昭和59年 大町市制30周年記念式典

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平成元年  創設15周年記念式典
平成2年  「祭in大町’90」参加(以後8年間参加)
平成3年  創設17周年記念表彰
平成5年  信州博覧会「大町・北安曇の日」(松本)
平成6年  大町市制40周年記念式典
平成7年  第10回ヨーロッパジャパンウィーク
平成10年 長野冬季オリンピック聖火到着式
      長野冬季オリンピック白馬会場前夜祭
      長野冬季オリンピック白馬会場
      長野冬季オリンピック白馬スノーハープ会場

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平成11年 大町郵便局年賀状配達出発式
      JA共済長野大会(松本)
      祭in大町最後の演奏(仁科神明宮)
平成13年 立山黒部アルペンルート開通式
      大町山岳博物館開園50周年記念式典
平成14年 大町・氷見姉妹都市30周年記念駅伝
平成15年 大町雪祭り(以後継続して出演)
平成16年 国営公園開園記念イベント(穂高・堀金)
      大町市制50周年記念イベント
      創立30周年記念演奏・DVD作成
平成17年 スペシャルオリンピックス(白馬)
      新観音橋開通記念式典
平成18年 大北シルバー人材センター総会
      JR大糸線開通90周年記念イベント
平成19年 JC大町青年会議所25周年記念
平成20年 元気出せ!太鼓祭りin大町・北安曇
平成21年 国営公園開園記念イベント(大町・松川)

 

曲目紹介

 
 

流し打ち(ながしうち)

◆「流鏑馬」の「流」の字から取った曲で、保存曲の1つです。
◆馬にまたがった少年武者が侍者を従えながら市中を練り歩き、若一王子神社へと向かう様を表しています。
◆だんだんと侍者が増え列が長くなってくる様子が、両脇から演奏者が出てきては増えていくところに垣間見ることができます。

奏者:大人・子供

 
 
 
 

呼集(こしゅう)

◆最も新しい保存曲です。
◆木崎地区周辺に城址を構えた仁科氏がふれ太鼓を打ち鳴らし、 その太鼓の音に呼応して遠くから家来が集まり、馳せ参じる様子を表しています。
◆道中は平坦な道ではなく山間部をうねってくることから、足音が時に近づき時に遠ざかって聞こえる様子を前半部分で、後半は集まった仲間が意気揚々と士気を高めている様が見られます。

奏者:大人

 
 
 
 

お馬返し(おうまがえし)

◆「流鏑馬」の「馬」の字から取った曲で、保存曲の1つです。
◆若一王子神社の境内の中をぐるぐると回りながら、少年武者が的に矢を射る様子を表しています。
◆この様子を表すため、曲の特徴として演奏者は横の動きで太鼓から太鼓へと移っていきます。またバチの振りは矢を射る如く、矢をつがえたときのポーズが入ります。
◆実際のお祭りに倣って、曲中では「ハオハオ」という掛け声が響きます。

奏者:大人・子供

 
 
 
 

鏑打ち(かぶらうち)

◆「流鏑馬」の「鏑」の字から取った曲で、保存曲の1つです。
◆「鏑」とは矢の先端に付ける武具の一種をいいます。
◆若一王子神社例大祭の全体のイメージとクライマックスを表現しています。
◆前半の市中練り歩きがゆったりした入りの「序」、中盤の流鏑馬が動きのある振りの「破」、後半の躍動する舞台曳きが「急」と言えるでしょう。

奏者:大人

 
 
 
 

詩吟(しぎん)

◆鏑打ちの曲中には詩吟が入ります。
    「流鏑馬太鼓の詩」
    信濃の秀峰 仁科三湖の景
    風雲急を 告げる 京の都
    将兵千余 帝を守らんと欲す
    流鏑馬の太鼓 風雨を圧して響く
  この詩は流鏑馬行事の歴史的背景を基に作られています。

奏者:大人

 
 
 
 

前奏曲(ぜんそうきょく)

◆1曲目に演奏することが多く、祭りが始まる雰囲気をイメージして創作されたオリジナル曲です。

奏者:子供

 
 
 
 

若駒(わかごま)

◆子供連の曲の中で最も人気のあるオリジナル曲です。現在では原曲を編曲したものを演奏しています。
◆若く元気あふれる若駒(子馬)を演奏する子供たちに見立て、前半のゆったりとしたリズム展開から後半一気に駆け抜けていく爽快な曲です。

奏者:子供

 
 

 

 

メンバー募集

○対象年齢は?
  高校生以上40代前半くらいまでの健康な男女

○練習日は?
  定期練習日 毎週火曜日 夜8時頃から9時まで 
  練習場は大町市文化会館近隣です。
  お盆やお正月を除いて1年中練習が可能です。

※極力定期練習に参加できることが望ましいです。
  見学自由です。ぜひ練習場に訪れてください!

○会費は必要?
  入会金は一切必要ありません。
  正規演奏メンバーになってからは月1,000円の会費です。
  研修中は会費をいただきませんが、バチは実費で購入していただきます。

○研修生から正規メンバーになるには?
  練習への出席状況や曲の飲み込み具合を見て判断します。
  (3ヶ月以上の研修期間を設けます。)
  メンバーになると演奏に出ていただけるようになります。
  演奏は神社での奉納、やまびこ祭り、大町温泉郷等々で行います。

○メンバーになるには?
  メンバーになって共に演奏活動をしたいという熱意を持った方は、流鏑馬太鼓の事務局
  を担当している大町商工会議所へご一報ください。
  その後、流鏑馬太鼓の会から詳細について連絡を入れさせていただきます。
  とりあえず練習を見学してみたいと言う方も同様に商工会議所へ連絡していただければ、
  後日連絡を差し上げます。

○子供は募集していますか?
子供連は小学4年生から中学3年生までを対象に大人の指導のもとに活動しています。
定期練習日は毎週土曜日の夜7時30分から8時30分までです。
こちらも随時メンバー募集中です。連絡方法は上記と同様です。


 

出演依頼

宴会・式典・地区行事など様々なイベントを30年以上の伝統を誇る勇壮な演奏で盛り上げます。
体の芯まで響く轟音を間近で体感できるチャンスです。
皆様のお声がけをお待ちしています。

◆出演依頼お引き受け期間 通年
※特定の日に限りお引き受けできないことがあります。まずはお問い合わせください。img005

◆演奏人数・公演時間・予算規模・体験のご要望など、ご相談に応じます。
(遠方については、別途交通費がかかることがあります。)img005-2

◆問い合わせ先
  大町流鏑馬太鼓事務局(大町商工会議所内)
  TEL 0261-22-1890

 
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大町流鏑馬太鼓保存会事務局(大町商工会議所内) TEL.0261-22-1890